昨日、朝の情報番組をよく見ていて「動物虐待」にまつわるニュースに私は反応してしまう、と書いた。
少し前も、犬猫のひどい繁殖業者のことをニュースで見て、ついテレビに向かって文句を言っていた。そういうのを見ると私の中にまだこんな怒りがあったかと思い知らされる。
以前「ハワイネコ」さんのブログで知ったのですが、ハワイではペットショップで子猫や子犬をほとんど売っていないそう。すべて保護猫で事務手数料だけでアダプトできるという仕組みなんだとか。
ロサンゼルスのペットショップでは保護動物のみを扱うという条例もあるそう。
そんなこんな、最近読んだ本2冊をご紹介します。どちらも「保護猫」「保護犬」にまつわるエッセイと小説です。
うちの猫も昨年家の裏で迷っていた保護猫。
保護猫にまつわるエッセイ
まずはこちら。
多分、シリーズになっているものを飛ばして読んでしまったので、前回読んだ本では一番最後にやってきた仔猫だった子が、すでに一番古株となっていて、さらには新しい仔が2匹。
預かっている保護猫も合わせると10匹の猫と暮らす町田康。町田さんの元にはほんとに猫が集まってくるんだなぁと。
なかなかそんなことある?と思うような境遇で猫と出会う町田さん。この人なら大丈夫だと、神様が選んでいるんだろうか?
だとしたら、仔猫を拾った昨年。私も少しだけ猫の神様に認められたのかな?と。
そんな町田さんも猫を師と仰いでいて、ちょっと同じだと嬉しくなる。さらには町田さん、猫だけでなくって犬も3匹保護してるというから本当すごい。
保護犬にまつわる小説
そしてこちらは保護犬。またまた原田マハですが、アート小説ではない方のカテゴリー。
ペットショップで処分されそうになっていたゴールデンレトリバーを引き取った女性編集者。仕事が忙しい中で、愛犬が病に冒されてしまう。
忙しさにかまけて大事なものを失っていき、ほんとに大切にしたいものについて気づいていくお話。
「この仔がいなければ」という主人公のセリフが出てくるけど、楽しいことだけでなくて動物と暮らすという大変なことの描写も正直に書かれている。
犬の絵は一切出て来ないけど、この主人公と暮らす犬の可愛さや忠実さが伝わる一冊でした。ほんとにこの人の小説は頭の中にイメージが浮かびやすくてドラマを見てるみたいに読める。アートを仕事にしていた人だけあるなぁと。
猫は野良猫もよく見かけるし、保護猫もよく聞くけど、犬はなかなか見かけないと思っていた。でもこちらは犬だけでなくうさぎなどの動物も保護し譲渡会などを行っている様です。
▼ ランコントレ・ミグノン Recontrer Mignon
生き物と暮らすこと
生き物と暮らすというのは、本当に簡単ではありません。猫1匹迎え入れるのだって、一緒に住むために大家さんと交渉したり、猫の物も増えたし、旅行に行くことも減った。
病院へ行かなければならないこともある。うちの猫も生後3か月くらいの頃、足に負傷があって病院へ通ってたけど、1回あたりの治療代が結構高くて、それが数週間続いたので、急な支出も増えた。介護が必要になることもある。
そういうことを全部受け入れていかなければならない。
それでも、愉快な仲間がいる暮らしはとても幸せです。
猫と暮らす、こちらの記事もどうぞ:)