エッセイを読んで声を出して大笑いしたのなんて久々というか初めてかもしれないけど、それくらい面白かった。
さくらももこの妊娠出産体験をエッセイにした、「そういうふうにできている」を読みました。昔に一度読んでその時もきっと大笑いしたんだけど、再読した今、とても興味深い話も。
まさかのちびまる子ちゃんのさくらももこさんから「自分が自分であるという感覚、その意識こそ、本来の自分自身、自分の根本であるピュアなエネルギーの波動」
こんなスピリチュアルとも哲学的とも取れるような言葉が出てくるなんて、ちょっとびっくり。
「わたしって脳なの?心なの?思考なの?」という問題に、さくらももこさんもそれで頭をパンクさせていた。笑。
それの解決になる糸口を出産の中で体験したさくらももこさん。
まさかこの大笑いするエッセイの中でこんなことも書かれていたなんて。
さくらももこさんの「脳と心と魂」の考察。
“意識”エネルギーが、地球に降りてきて他のものと交流するときに必要なのが肉体である。
“脳”は肉体の一部であり、“意識”はエネルギーだ。だが、“心”は実在するものではない。“心”とは状態のことだったのである。
“意識”が肉体の一部品である“脳”を使い思考したり感情や情報を伝達したりしてこの世で生活してゆくという、その“意識が脳を使用している状態”が“心”なのである。(そういうふうにできている)
怪しくも感じられるこの辺りの話は「奇跡の脳」の話ともつながります。
出産のどんな状況でさくらももこさんがこのことを体験したのか。
それもとても興味深く読みました。
もっと詳しく考察も書かれているので、気になる方は是非手に取って読んでみてください。
そもそも、「ちびまる子ちゃん」自体がさくらももこさんの幼少期の思い出をもとに作られた漫画。「自分を客観視する」というのが得意な方なのかも。だからこそ、出産時でもこの体験。
さくらももこさんの言葉をかりれば、彼女は、今は“脳”である体と状態である“心”を手放して、“意識”だけになった。
“意識”は存在しているし、作品もずっと残る。
ちびまる子ちゃんは、私も小学生の頃大好きな漫画で、りぼんを買ってきてはキャラクターの絵を描くのを練習してた。
「がーん」とか「タラ〜」とか学校でもめちゃくちゃ流行ってた。
ご冥福をお祈りします。
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