妊娠中に読んで良かった(役立った)と思う本はおいおいまたまとめようと思うのですが、この本はちょっとすぐに書いておきたくて。
父から教えてもらい、臨月に入ってから読みましたが、「読み終えるまではお腹にいてー」と思うくらい面白かった本。
結構分厚くて、文章量も多いのですが、対話形式なので読みやすいです。
何も知らない胎児のこと。
産婦人科のお医者さんとライターさんの対話なので、色々と科学的な面から胎児を捉えた本ですが、本当になんにも知らなかった!と思うくらい衝撃的な事実がたくさんありました。
みんな胎児という期間を経験しているにも関わらず、何も知らず何も覚えていない。
それでも、このセリフにあるように、
お産って。おまじないみたいなものですよ。科学的に証明されなきゃいけないものでもない
超音波でお腹の中が見えるようになっても、科学的にいろんなことが解明されるようになっても、まだまだ胎児のことは分からないことが多い。
分からなくてもいいこともある、のだと思う。
太古から続いているDNA
あと印象的だったのは。
人には寿命があって、体はみんな死ぬけれど、太古の昔から、この先もずっと死なずに受け継がれて死なない細胞がある
ここでは、細胞って言われているけど、やっぱりずっとずっと続いているものがあって。
肉体としての母は亡くなったけど、母のDNAは私の中に生きているし、その少し、また胎児にも受け継がれていく。
衝撃的だったひとつに、夫のDNAも胎児を通して私の中にも入るということ。
よく、夫は家族だけど血が繋がらない他人だと言うけれど、子供を通してもはや他人ではなくなる感。
お産は楽しんで、という言葉
この先生も本の中で「お産は楽しむもの」と言っていたし、ちょうど同じ頃に産婦人科医の友人からも「妊婦楽しんでますか〜?お産も楽しんで!」とラインが来た。
こちらは、いつ陣痛や破水がくるのか…とそわそわしてるなか、「頑張って」と言われるとまぁまぁ力が入って緊張する。
「楽しんで」と言われると、ちょっと不安も飛ぶし、楽しいことなんだ!と思えます。
大変なこともあるけど、妊娠することとか、出産、子育てが面白い、楽しい、って思えることって大事なんだな、と。
何事も楽しむこと。
妊婦さんはもちろん、出産経験あるなし関わらず、男性も楽しめる本。妊婦の友人にも勧めたら、1日で読み終えてました。笑。
あとは、若い人たちにも読んでほしい。若い時に学校でこういうこともっと教えてほしかったな、というような。そんな本です。
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