「捨てよう、と思ってもやっぱり捨てられないのよね」
先日話しているなかでそう言われました。もう使わないし、流行遅れだし。そうとわかっていても「いつか使うかも」と捨てられない。
そういう捨てられないものってやっぱりあるんですよね。私は服がなかなか捨てられなかった。
ただ、いちど手放してしまうと、あの気持ちはなんだったんだろうというくらいにスッキリするのですが、そこまでが難しいと感じる時もある。
捨てられない気持ちと向き合うことが面倒なこともあるのだと思う。
捨てられない人でもすぐに捨てられるものは?
そんな捨てられない人でも、面倒なことはせず、すぐに手放せるものがあります。
一つ買ったら一つ手放す。1in1out(ワンインワンアウト)の法則。洋服や靴などの整理はこれが本当に役立つ。
それが習慣になると、手放す予定のものがあるから買う、という順序になって無駄な買い物も減ってくると実感しています。
そんなワンインワンアウトの法則。実は普段なにげなくしている呼吸も同じ。
いつも「吸う」と「吐く」はセットになっています。
ただ、よくよく自分の呼吸を観察していると、忙しくしていると呼吸が止まっていたり、案外うまく吐いていないなと感じることがある。
そう感じたら、まずは吸う前に吐く。
ため息のように「はあ〜」と体のなかに溜まっていたものを手放すように。
吐くと、あとは自然に入ってくる。
自分の持ち物がなかなか捨てられない人でも、息を吐くことは今ここでできるはず。してるはず。
「私はこの息を手放したくない!」なんて思っていたら死んでしまいますし「いつか使うかも」なんて息をとっておくなんてことはしない。
そう気付いたら、ちょっと意識して吐くことに変えてみる。
手放したいと思う時は、吸う息の2倍くらいの長さで吐いてみるのも一つ。最初は案外それが難しくって、吐く息にまで執着してるのかと気付かされます。
呼吸が浅いと体の中の循環も悪くなって、いろんないらないものが溜まってくる気がする。
深く吐いて、また新鮮な空気を取り入れる。体の中も、家の中も気の流れ、空気の流れ、循環が大事。
呼吸で「吐く」心地よさ、手放す心地よさを味わうと、物質的な物に対しても手放しやすくなるかもしれません。
私の場合、手放すことがスムーズになるようになったのは、ヨガをはじめてからなので、深呼吸の「吐く」ことで「手放す」が楽になったように思います。
さて、「捨てよう、片付けよう」と思ったら、まずは深呼吸して自分を整えておくのもおすすめです。