ヨガを長く続けていると、体のことに関するいろんな知識もついてくる。
それはもちろん良いことなのだけど、それにとらわれてしまうと、ヨガのアーサナをしている時も「ここをこうしたらこうなるかな」とか、「腰痛にはこのポーズがいい」など、「頭」で考えながら「効果」を求めて動いている時もある。
産後の体は腰痛だったり肩こりだったり、いろんな症状があったので、それにあったヨガのポーズを行って体を整えていた。
もちろんそれはそれで、身体もほぐれて気持ちがいい。元気になるし、整えられる。
ヨガの本質って。
だけど、久しぶりに、単純に何も考えずにマットの上に立って太陽礼拝をやってみた。
そのままできるところまでのアシュタンガヨガの流れも。ほとんどスタンディングの前半までしかできなかったけど。
単純に動く、気持ちいいな、と感じながら動く。
アシュタンガヨガのいいところ、好きなところはこれ。
アーサナの流れが決まっている分、呼吸に集中すると、思考が入り込む隙間を極力抑えてくれる。
もちろん思考はいつでもまた働くけど、そう気づいたらまた呼吸と決まった流れに戻るだけ。
単純に「今、心地いい」この大事な感覚。
その瞬間、私は「お母さん」でなくなっていたし、ヨガが終わったあと、「腰痛に効くヨガ」「肩こりに効くヨガ」よりも随分と体も心も「整った」感じがした。
このところ、随分と頭で考えて難しくヨガをしていたんだなーと気づいた。
もともと、ヨガはとってもシンプルなもの。
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