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【月と六ペンス】人間の業と本質。

本を読むタイミングってある。

この本は、大学生の頃に読んだ時にはさっぱり中に入ってこなくって途中で放りなげたのだけど、年月が経ってまたふと読みたいと思って読んでみたら、めちゃくちゃ面白かった。

月と六ペンス

たゆたえども沈まず」でゴッホの話を読んだので、ゴーギャンという画家にも興味が湧いたのもある。

(「月と六ペンス」の中ではゴーギャンはあくまでヒントを得たモデルで、また別の主人公が描かれているのだけど)

月と六ペンス」というタイトル通りに、話の中で様々な対比が描かれる。

それまでの安定した収入や地位、家族も捨て、芸術家としての生活を選んだ主人公。
芸術家となっても、満たされず、もがき苦しむが、最後にタヒチで書き上げた絵と、得た平安。

そして、このセリフに現れるような様々な人の業がこれでもかと描かれる。

「世間に認められたいという欲望は、おそらく、文明人にもっとも深く根ざした本能だ」

作品を読んでから、またゴーギャンの作品をいろいろと検索してみたのだけど、最後の作品のタイトルを知って驚いた。

「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」

この思いにずっと捕らわれてゴーギャンは美を求め続けた。

そして、この小説もまた「人間の本質って何?」と問い続けるような面白さがあった。

京都にこの小説のタイトルと同じ名前のカフェがある。

まだ行ったことがないのだけど、本を持って行ってみたい。

今、「月と六ペンス」は好きな1冊になった。そんな感じで、昔放り投げたけど今なら読めそうって本が他にもあるかも。

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