ヨガのポーズを練習する上で大切だと言われるポイントはいくつかあります。このブログでも何回もお話ししている「呼吸」もひとつ。
今日はもう一つのポイント「バンダ」というものについて。詳しい説明は割愛いたしますが、ヨガでは体のなかに気をとりこみ、それを身体中に巡らしていく、という考えをします。
体を動かすことによって、体の中の淀みを流していくような感覚。
写真は全然関係ないようなんですけど、先日橋の上から割と勢いのある川の流れをみていたんですね。「川が流れる」というのもひとつのエネルギーの流れ。
バンダというポイント
「バンダ」といのは「締める」という意味があり、その気の流れを漏らさないようにロックをかける、というような意味合い。
ヨガの練習中にいくつかポイントになるバンダがあるのですが、私がことあるごとに注意されるのが「ムーラバンダ」。「ムーラ」とは「根っこ」「バンダ」は「閉める」。
とても簡単にいうと、お尻の穴だったり骨盤底筋群のあたりだったり。その辺を締めておく。(やり方はこのブログからは省きます)
昔、先生がとてもわかりやすく説明してくれたのが、自分の体をお鍋だと想像してみるという例え。「ムーラバンダしていない」ということは、穴の空いたお鍋のようなもの。煮込もうと具材(気)を入れてもそこから漏れていっては、美味しい料理ができませんね。
私はこれがないばっかりに、余計なところ(肩や首)に力が入って、どうも力んでいたり。不安定なポーズになってしまったり。穴の空いたお鍋で料理していたようなものですね…。
ヨガのポーズをしているのになぜか疲れる、というときもムーラバンダが全然できていない場合も。
ムーラバンダを意識することと、その効果。
とにかくこの1週間は!とムーラバンダを意識して練習していました。今週の体のテーマ。ポーズだけでなくって普段の時も、ちょっと意識する。ボルダリングの時も意識しました。
すると、体やポーズにも変化を感じ出しました。
いつもよりもポーズが安定したこともあるし、しっかりと根をはったおかげで、余分なところの力が抜けて、普段伸びていなかったところがストレッチされたり。ボルダリングも以前より軽く体を運ぶことができたり。
そして、それ以上に感じたことが、心の余裕。
普段だったらイライラしそうなところが、「いいよ」と許せる。ちょっと心に余裕があるだけで、なんて楽なんだろう、と。笑。
ちょうど、毎月のことの時期的にもイライラしそうな頃合いなのに、それもない。体の安定感が心の安定、余裕につながった、と感じました。
目に見えない「気」の通り道。
「気」とか「エネルギー」というと目に見えないもののお話なので、わかりにくいこともあるのだけれど、「元気」とか「気が合う」とか日本語もそもそも「気」をたくさん感じ取っている。
人間の体の中には気の通り道があって、ヨガのポーズはその気の流れをよくするためとも言われます。
チャクラという言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、主要な気の通り道は背骨に沿っていると考えられ、そこにある7つのポイントのこと。そこから気が出たり入ったりするんだとか。
そう考えると、背中が丸くなって姿勢が悪いと気の流れも悪くなるだろうな、ってなんとなくわかりますね。
ちょうど、ムーラバンダをすると「気が満ちる」という言葉が本当にしっくりとくる。私ずっと穴の空いたお鍋を使ってた…って感じました。
もちろんこのチャクラもバランスが大事。気の流れを整える。そういう意味でもヨガの太陽礼拝ってほんとよくできている、と思います。
目に見えなくて、他人から見たら何にもないことなのかもしれないけど、そういう体や心のちょっとした変化を気づけることってやっぱり面白いのです。
そしてもっと面白いことがおこりだしたのですが、これはまた。
「ヨガ」のお話。