映画館へ行って映画を見るのは、私には「よし見に行こう!」という気合いが割といる。
特に今回ちょっと気になっていた「万引き家族」は設定からして重そう、映画館で途中で嫌になったらどうする…というわけで、観たいなと思いつつ、本も出ていたので先に本を手にとってしまった。
本を読んでから映画を観に行った
結果、本を読んでから映画を観に行こうと思った。
多分内容的には本で十分ストーリーがわかってしまったけど、(友人曰く映画じゃちょっと解りにくかったと言っていた部分も本にはちゃんと描かれていた)
じゃあなぜ観に行きたくなったのか。本で描かれたセリフや世界を役者さんが演じているのを見たくなったから。
私の脳内で下手に演技をする役者でなくて、プロの役者の演技を見たかった。
特にこのセリフを聞いてみたかった。
「誰かが捨てたのを拾ったんです。捨てた人は、他にいるんじゃないですか?」
「私たちがいったい誰を捨てたのというのだ。
息子夫婦に捨てられた初枝と同居し、居場所を失った亜紀を居そうろうさせ、放っておいたら死んでいたかもしれない祥太とりんを保護した。
それがもし罪に問われるのだとしたら、彼らを捨てた人々はもっと重い罪に問われるべきじゃないか」
映画の方では、下の部分は語られなかったけど、安藤さくらはじめ、やはりプロの役者さんすごいと思った。
私の脳内役者は棒読みだった。全然違う。
本の方が、わりとしっかり設定や人物背景が描かれていてわかりやすかった分、映像はそこは観るものに委ねているのかなというか。
とくにおばあさんの海でのセリフと、しょうたが最後バスでつぶやくシーン。
声にならない声、これが本ではしっかりと描かれていたので二人の心情はよくわかった。
映像と本と。両方で楽しんだ作品でした。
映画を見た方も後から本を読むと、ああ、そういうことだったのね、とわかる部分がたくさんある作品だと思います。
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