今秋、いくつかのドラマを楽しみに見ていました。
だいたいどのドラマにも、いわゆる「悪役」なる人物がでてくる。
「殺人犯」なんていうわかりやすい悪人だけでなくって、「毒親」だったり「悪女」だったり。
じわじわと主人公をいじめたり、支配したりします。
一つのドラマに関しては、そこまでやる?!と逆に笑ってしまうくらいの悪ぶり。
でも、その悪人がいないとそのドラマは成り立たないし、多分全然面白くなくなってしまう。
人生は悲劇か喜劇か
と、そんな感じに悪人について考えていたところ、その極め付けともいえそうな映画、悪のカリスマ「ジョーカー」を見てきた。
ホアキン・フェニックスの怪演に引き込まれるのもさながら、「善悪は主観」「人生は悲劇か喜劇か」という趣旨のセリフ(だったように思う)がとても印象的だった。
人生を悲劇と見ていた心優しいアーサー、それが悪のカリスマジョーカーとなって喜劇に変えていく。
この映画自体をどう見るかもあなたの主観でしかない、そんなふうに言われているような、見ようによってほんとに色んな見方ができる映画だと思った。
だから考察サイトもたくさん出てきてる。
見ることを正直戸惑った映画だったけど、ヨガを学ぶ身としても見て面白かったし、私は見てよかった。大学で親鸞聖人の「悪人正機説」を学んだこととも少し繋がった。
自分の今の状況も、どうみるのかは自分次第。悲劇と見るか、喜劇と見るか。