「おまじない」というタイトル通り、そんな効力のありそうな短編集。
ひとって誰もが弱さあるよね、大丈夫だよね、と思わされた。
女なんだから。
女のくせに。
こんな風に何気なく呟かれた言葉。その一言が呪縛になることがある。
それを解放させてくれるようなおまじない。
誰かの放つ言葉一言は、そのまま誰かを呪って苦しめることもあるし、おまじないとして癒しの効果を発することもある。同じ言葉でも。
セクハラが色んなところで騒がれているけれど、何気なく呟かれたたった一言で。
動けなくなるくらい囚われてしまうことだってあるし、それを解放してくれる言葉だって実はたったひとことであるのかもしれない。
言葉についても、色々思い出すことがあった。
そんな一冊でした。
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