お盆がはじまります。
今までは毎年母がお盆の前になると、「お精霊さん迎えに」といって、六道参りに行っていました。
祖母がいる頃は祖母が毎年。ずっと続いている京都の風習です。今年からは母がいないので、私が六道珍皇寺まで行ってきました。
お盆には冥土にいった精霊たちが、ここを通って里帰りすると考えらえています。うちの母はまだ行ったばかりなのかもしれませんが、祖父や祖母と一緒にちょっとでも帰ってきてくれていたら嬉しい、とお迎えにいってきました。
六道参りの詳細、流れについては、こちらの六道珍皇寺さんのサイトを御覧ください。
▶︎ 六道まいりとは
昼間は暑くて熱中症になりそう、と夜に行ったのですが考えることは皆一緒ですね。10時まで参拝できるので、8時すぎはちょうどいっぱいでした。鐘をつくのに20分くらい並びました。
お盆のこの時期に来たのは、記憶がある限り初めてだと思ったのですが(幼いころに母や祖母と一緒にきているはずですが、あまり覚えていない)大学生のころに、講義のひとつでこのあたりを訪れたのを思い出しました。
この近くの西福寺で「地獄絵」「檀林皇后九相図絵」の仏教絵画を観にきていました。ちょうどこの精霊迎えの時期に公開されているようです。
美女が死に、最後土に還るまでをかなりリアルに描いていて、おどろおどろしい絵なのですが、諸行無常の世界を表しています。もう何年も前に見た絵ですが、結構しっかりと覚えていました。
そして、このあたりにはもう一つ「幽霊飴・子育て幽霊」という伝説があって、ちょっと夏は涼しくなるようなお話です。
京都はこういう伝説も多い場所。また色々巡ってみたいです。
初盆を迎えて。
そして今年は、母の初盆。まだまだ私を含めて、家族の気持ち、整理はついたとは言い切れません。
ですが、今まで以上に家族や親戚のありがたみ、親族ではなくても母の友人が優しく良くしてくれたりと、人のぬくもりを感じています。
そういうことを無駄にしないように。今年のお盆は、いつもよりも家族について思うことがありそうです。
今日も最後まで、ありがとうございます。