4月の末から実家に帰っていました。
5月半ばに引っ越す予定ですが、当初は3泊4日くらいに考えていた実家滞在が、思わぬ展開でそのままずっと実家におりました。
幸い仕事はなんとかなり、あとは少しの清算をしに東京へ戻り引越しの準備をして、来週からは新居での生活がはじまります。
3泊4日くらいに考えていた滞在が、そのまま2週間ほど滞在していたわけですが、やっぱりこういう時に物が少なくても大丈夫、という思考があってよかったと思います。
衣服も2パターンをずっと着まわしていますが、特に問題もなく大丈夫。スキンケアもワセリンのみなので、これも問題なし。靴はスニーカーを1足。問題なし。
こんな感じですが、今回は普段なら絶対持ち帰らないものを持って帰っていました。
父に「もしかすると…。」と言われ喪服一式を。
結果的に、使うことになってしまいましたが…。
実はこの一式は私が結婚する時に母と一緒に揃えたものです。「こういうものを結婚の時に嫁入り道具として揃えておくもの。家族が増えるわけだからいつなにがあるかわからない。」と言われ、私は今すぐはいらないのになーと思いつつ、いづれ祖父や祖母の時に使うのだろうと思って買ってもらいました。(洋装のもの。)
その他、数珠や袱紗なども結婚のお祝いとして親戚や母の友人から贈られていました。母が頼んでおいてくれたそうです。
まさか、こんな形で早く使うことになるなんて本当に悲しく残念なのですが、母が揃えておいてくれた、その思いやりを改めて感じることができました。
悲しみも自分の一つ。
そして、とてもとても大切な存在がなくなってしまい、改めて失ったものの大きさを感じています。その寂しさはまだまだ癒えません。時々思い出したように深い悲しさが襲ってきます。
そう思うと、遺品整理はなかなか辛い作業になりそうです。
悲しさを忘れるのでも、捨てるのでもなく、時間をかけて十分に向き合って受けいれていくことが今の私には必要なのだと思います。
悲しさや寂しさや不安、という感情はついネガティブなものとして蓋をして排除したくなります。でもその感情でさえ自分の一つだし、受け入れ、愛していく必要がある、と。
そして、実家からはいなくなってしまったけど、私の中では生きていると。そしてあらゆるところでその存在を少し感じるようになりました。母が残してくれた目に見えないものの大切さを受け継いでいきたいと思います。
ありきたりの言葉でしか表現できませんが、今はそう思いたいのです。
今日も最後までありがとうございました。
引越しの作業をしに東京へ戻り、今週末に引越しです。
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