最近ヨガをしていてふと、私がヨガを好きな理由というのを改めて思い出しました。
「ヨガをはじめて良かったこと」はもう私にとっては数え切れないくらいあるのですが、ひとつ大きく価値観が変わったことといえば。
それは、「くらべない生き方」
人とくらべなくていいという生き方は、私にとっては全く新しい価値観だったのです。
何かと自分をくらべなくていい、とおしえてくれたヨガ
それまで私は、毎日毎日誰かと自分をくらべては落ち込んだり、またはちょっと優越感を得ていたり。あるいは、「昔は良かった、悪かった」と過去の自分とくらべたり。ありとあらゆるものをくらべて生きてきた。
それは、振り幅が大きくとてもしんどくもあったけど、ある意味それまではそうやってバランスをとって生きていたとも言えます。だから、「くらべなくていい生き方」に最初はとても戸惑い、そうできないことにまた苛立ったりも。
自分になかった価値観がやってきたので、それは当たり前。
アーサナヨーガを始めてから10年以上経ってようやく、その衝撃的だった価値観が少し私の中で「普通の考え」になってきた。多分まだ色々と比べていることもあるだろうけど、それで落ち込んだり、怒ったりすることは無くなった分、随分と楽になったのです。
何事も楽しむ姿勢
今思うのは、「くらべないことが大事」なのではなくって、くらべてもくらべなくてもそれ自体はどっちでもよくて、それを受け取る心持ち。
くらべない生き方も、くらべる生き方もどちらもも選べるし、どちらも楽しむことができる。
例えば、何かの賞だったり順位を決めるような時は、それ自体で比較する必要がある。要はそれを楽しむ視点に変えればいいということ。
それに、何か賞を取ったとしても、取れなかったとしても、どちらにしてもそこには、自分の力以外に及ぶ余地のない力が働いている、ということもある。
私にそういうことをマットの上で教えてくれたヨガ。私がヨガを好きな理由の一つ。
そして10年以上経った今、しかるべき出会いがあり勉強を始めました。ここにきてまたまた私の中にはなかった衝撃的な知識に出会い、戸惑ったりもしています。
それが消化できるのに、また何年かかるのかはわからないけど、ゆっくり進もうと思います。
ヨガには締め切りがない、年齢制限もない。
これもまたマイペースな私にはとても合っていて、好きな理由。
ヨガコラム