太陽の光が燦々と降り注ぐ日よりも、ちょっとどんよりとした曇りの方が、ぱっと目を引くものがあります。
そう、紫陽花の花ですね。この淡い色合いがどうやら曇り空に合っているよう。
同じところに咲いていた花でも、晴れの日は「あ、紫陽花がさいている」くらいなのですが、曇っている日は、いちいちその色彩が目に飛び込んでくるんです。
だから、いちいち立ち止まって写真撮ったりしてしまう。この色合いなんかとっても好き!
ちなみに紫陽花の花びらに見える部分って「ガク」なんだそう。
なんて美しいガク…。
梅雨の時期は洗濯物が乾きにくかったり、湿気も多くって、低気圧で頭が痛くなる時もあったりするのですが、そんな時こそ、ぱっと咲く紫陽花を見かけるとちょっと嬉しくなります。
日本の四季って本当うまくできているなあ、なんて感心するのですが。
なんとなく、晴れの日よりも雨の日よりも曇りの日が一番輝いて見える紫陽花。
曇りにはちゃんと曇りの良さが用意されている。
「今日はいい天気」なんていう言い回し。
当たり前に使われすぎて、私はついつい「晴れの気持ちいい日」なんて思い浮かべてしまうけど、曇りや雨だって紫陽花や蛙、ナメクジにとっては「いい天気」なのかもしれないですしね。
日照りが続いて水不足になれば、晴れの日は「いい天気」ではなくなり太陽も憎くもなる存在。
日々是好日、なんですかね。