ここ最近ずっと楽しみに待っていたことがあった。
「新しい指輪を買った」のではなくて、母から譲り受けた指輪のサイズを私に合うようにお直ししてもらった。それができあがるのをとてもわくわくして待っていた。
それが手元に返ってきたのです。
母の指輪のサイズ直しをしてもらった
その指輪は、いつだったか母と一緒に選んで買いに行ったもの。
「いつかあなたにあげるから、その時はサイズを直して」と母は言った。
そのいつかが早すぎて、母のジュエリーの中から譲りうけてきたけど、なかなかつけてみよう、という気持ちにならなかった。
母が亡くなって今年で3年になる。
ふと、着けてみたいという気持ちが湧いてきて、指にはめてみたけど、やっぱり大きい。
そのリングを作ってくれたジュエリーデザイナーさんの元へ指輪を預けに行き、帰ってくるのが楽しみで、新しい指輪を買ったかのようにわくわくしていた。
一回り大きかった指輪がちょうど私の指に収まりました。嬉しい。
「サイズ合わないリングとか使えない宝石とかあったら、うちのじゃなくてもリフォームするから持ってきて」
そう言っていただき、お言葉に甘えてあといくつかのリングも預けてきた。
いくつかの宝石を合わせて、完全にデザインを変えて新しくすることも可能だそうで、それもまた機会があれば試してみたい。
以前は使わなくなったジュエリーなどは買取という手を使ったけど、せっかくのものなら少し手を加えて新しく蘇らせることもありだな、と。
ようやく、着けようと思えた指輪。
自分のサイズにぴったりとなって、すごく嬉しい。
気づけば指輪をはめた手ばかりみていて、今つけている結婚指輪と重ねてもいい感じ。
いつだか友人が、「ジュエリーは指輪が一番好き。自分でいつも見て嬉しい気持ちになるから」と言っていたけど、その気持ちもよくわかる。
指輪もずっと仕舞われていたときよりも喜んでいる気がする。