子供の頃、子供っぽいという理由であまり好きではなかったものがある。
それは、長靴と麦わら帽子。
どちらも「濡れるから履きなさい」、「暑いから被りなさい」と子供扱いされているようなのが嫌だったのだと思う。
その時の大人たちは、あんまり長靴も麦わら帽子も身につけていなかったような気もする。
今は麦わら帽子が好き
時はたち、長靴はレインブーツと、麦わら帽子はストローハットとなんだかおしゃれな呼び名を与えられ、随分と彼らは垢抜けたものです。
一見「麦わら帽子」でも、素材によってパナマハットだったり、ラフィアハットだったりもする。
そして、今や梅雨時にはレインブーツは手放せず、この夏場は麦わら帽子にすっかりお世話になっている。
幼い時はあんなに嫌だったのに、なくてはならない夏のアイテムに。私が被っているのはmature ha.というメーカーのラフィアハット。
過去記事にも書いているのだが、シーズン中はかばんに折りたたんで突っ込んだりしながらも、かれこれ6年目のおつきあいとなる。
あまり「丁寧に扱っている」とは言えないけど、ほつれてきたりすることもなくとても丈夫。今年改めて、この帽子がいいな、と感じることがあった。
それは、この帽子からちょうどいい影ができること。びっしりと目が詰まっているタイプではないので、編んだ隙間から光が漏れてくる。
ちょうどゴーヤのカーテンのような感じに。そのくらいの影がちょうどよくて好きだな、と感じて、今年もまだまだお世話になります。
汗っかきなので、この隙間はとても通気性がいいともいえる。
この柔らかさとここちいい影。これがストローハットでもパナマハットでもなく、ラフィアハットの良さなのかもしれません。今年はいろんな物の影の良さに気づく夏。
今、全く同じものが売っていないのが残念なのですが…
▼ マチュアーハ
「夏の衣服」にまつわる話