夏になると冷蔵庫の中に大きなタッパーが常置され、食事の前に母がそれをかき回し、きゅうりやナスが取り出される。
実家にいるときには、そんな風景がありました。
毎日かき混ぜないといけない、手が汚れるし面倒くさそう。
そんなイメージを抱いていたぬか漬け。お漬け物も買ったらいい。
そう思っていたけれど、しょうゆ麹、甘酒、ザワークラウトに続いて、ついにぬか漬けも始めました。
スーパーで市販されているお漬け物って、裏を見るとほとんど調味料に漬けて作られた浅漬けタイプのもの。
免疫力アップやアレルギー対策のためにも意識して摂りたい「植物性乳酸菌」を意識すると、たぶんほとんど摂れない、そのかわり添加物はたくさん使われている。
だったら作ろう、となったわけです。植物性の乳酸菌は、動物性(ヨーグルト)と違って、胃酸にも強く生きて腸まで届くというのも嬉しい。
さて、面倒くさがりやの私がぬか漬けの手入れをできるのでしょうか?
先日も書きましたが、面倒くさいと言っても、私がやることといえば、かき混ぜて漬けておくだけなんですね。あとは乳酸菌がやってくれる。
では、私が手軽に始めるためにいくつか考慮した点を。
手軽なぬか床を選ぶ。
肝心のぬか床。ぬかから始めることも、考えたのですが、はじめてなのでより手軽なこちらを選びました。
すでに乳酸菌によって熟成発酵しているもので、捨て漬けの作業がいらないもの。最初から美味しくつけられると聞きこれでまずは試してみることに。主原料もそれ以外の漬け原材料もすべて国産というところも嬉しい。
すでにケースまで一緒になっているセットもあります。
この頃では、近所のコープやスーパーの野菜コーナーの角などに、それぞれオリジナルのすぐに始められるものが売っていました。
冷蔵庫で管理できる大きさのケースを選ぶ。
3月の今はまだ常温ですが、夏場は冷蔵保存になります。
うちの小さな冷蔵庫の大きさも考慮すると、あまり大きなケースは使えません。
このぐらいなら、と以前夫の母からいただいたホーローの味噌ポットを使うことに。味噌は今違うケースに入れているので余っていました。
購入したぬか床が850gだったので、ちょうど良い量。
▶︎ 富士ホーロー ストックポット フルータスコレクションII 1.3L
二人暮らしでちょこちょこと作って食べるぐらいなら、このくらいがちょうど良い。
簡単に漬けやすい野菜から。
多分一番早く手軽に漬かるのがキュウリじゃないかな?と思い、さっそくキュウリを。
まずは水洗いして、塩もみ。
そして、このホーローポットにはキュウリ1本を丸々は漬けられないので、適当な大きさにカットします。今回は3分の1に切って。小さく切るほど早く漬かります。
我が家の自家製漬け物三種盛り。ザワークラウトも合わせて。
きゅうりは常温で8時間もすれば十分使っていました。にんじんは24時間以上つけたほうが美味しいです。
冷蔵庫ならその倍くらいの時間。
「ぬか床は生き物」
ぬか床を買った私をみて夫が一言いいました。
「主婦の行き着くところはぬか漬けか…」と。たしかに。笑。私もまさかやるなんて思ってなかったですし。
手が汚れるし嫌だなーと思っていたぬかの触り心地ですが、なんだかとても気持ち良くてむしろ癖になりそう。子供の頃の泥遊びのような。
ビニール手袋やヘラを使うのではなくって、やっぱり素手で混ぜるのがいいそうですね。
そしてもう一言。
「ぬか床は生き物やからな、殺したらあかん」
そうですね。乳酸菌がたくさん住んでいる。大切に育てたいと思います。
目に見えない何かがものすごく働いているこのポットの中。なんだか宇宙を感じぜずにはいられません。微生物の世界。
そして、お漬け物の塩分を気にする方もいると思うのですが、それ以上に気にしないといけないのは、外食や化学調味料、加工食品の塩分。
こういう手作りのお漬け物の塩分はそこまで気にしなくていいんじゃないかって、思ってます。
ただ、使うお塩は精製塩は使わないようにしています。
この本でさらに勉強中。