「いとしいたべもの」という本を読みました。
とても美味しそうな文章とともに出てくる、あたたかみのある食べ物のイラスト。びっくりしたのが、この本の中の挿絵もも森下典子さんが描かれたものだそう。お上手。
食べ物にまつわる、森下さんの思い出話が楽しく書かれています。読んでいたら、もちろん食べたくなりますね。食欲が増す本です。ダイエット中の方はご注意。
「水羊羮のエロス」にあった、たねやの水ようかん、気になってしょうがありません。食べたいです。
表紙にもあるメロンパンの話、カレーパンの話、「ごはんですよ」やカップ麺の「どん兵衛」だったり。オムライスの話がでてきて、お決まりですが食べたくなって作りました。

食べ物にまつわる優しいエッセイ
ああ、森下さんに食べられて、書いてもらえた食べ物たちは幸せだろうな、と思いました。
そして、私に食べられてきたたっくさんの食べ物たちを思いました。「あなたは半年前に食べたものでできている」という本もありますが、半年前に食べたものはさすがに覚えていないけれど、せめて昨日何を食べたか、どこで誰と食べたか、そういうことをちょっと覚えておきたいな、と。
森下さんの目線は、すべての食べ物に愛情が注がれています。
今、「〇〇は食べてはいけない」という情報も流れたり、食べ物に関して本当たくさんの情報があふれています。
▼ 【食事に関するシンプルなルール】何を食べるかよりも大切なこと。
でも食べ物は悪ではなく。そう「いとしいたべもの」なのだな、と。読んでいて美味しい優しい気持ちになれる本でした。
森下典子さんのエッセイ好きです。
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