『いのちを呼びさますもの』稲葉俊郎:からだとこころの対話と芸術。

本屋さんはたいていわくわくする場所なのだけど、久々にパッとみて手にとってわくわくが弾けた本。

装丁も本当に美しいし、タイトルに呼びかけられました。

いのちを呼びさますもの 稲葉俊郎

稲葉俊郎「ひとのこころとからだ いのちを呼びさますもの

カテーテル治療や心不全を専門とする、心臓のお医者さんである稲葉俊郎さんが思う「いのちを呼びさますもの」とは。

医療はもちろんその一つだけど、別のひとつとして、彼は「芸術」をあげている。

「医療」と「芸術」は表現方法は違うように見えても同じ土壌から咲いた別の花である。体や心や魂のプロセスとして、共通の働きを持っていると私は考えている。

生命が生きている以上、誰もが自然治癒力というもの持っており、この力によって体は勝手に「治る」。芸術や文化は、こうした「治る」プロセスが起きやすい場や条件を整えていると私は考えている。

心臓のお医者さんが言う。

体のエネルギーに食べ物や水が必要なのと同じように、「心は常に何らかのエネルギーを必要としている」と。そのエネルギーとなるものが、文化や芸術だと。

私にとっては、それが「ヨガ」なら「ヨガ」も一つのアートとしての役割も果たしているように思うし、そう考えたら、自分自身の体がものすごく緻密で繊細な創造物。

ヨガで学ぶ、イーシュワラという言葉の理解へとつながることなのかもしれない。

伝統医療では「健康になること」を目的とする、その結果、いつのまにか病気が治っていることもあるし、治っていなくても病気と共存しながら心の折り合いをつけてよりよく生きていければそれでいいと考える。

生命が生きている以上、誰もが自然治癒力というものを持っており、この力によって体は勝手に「治る」。芸術や文化は、こうした「治る」プロセスが起きやすい場や条件を整えていると私は考えている。

「健康」については私もよく考える。何が健康な状態なのか?ということ。

それは「病気だから健康ではない」というようなことではないのだと思う。「折り合い」ってとても大事。

同じように「幸せ」という言葉についてもそう。

▼ こころとからだの平和について考えて、思い出したこと。

タイトル通りに自分にとっての「いのちを呼びさますもの」について考えさせられる1冊でした。

そして、もし病院にお世話になるようなことがあったなら、こんなお医者さんに出会えたら幸せだなぁと。

とにかく装丁も美しくて、手触りもものすごくこだわって作られたんだろうという感じが伝わる。電子書籍じゃなくって、手にとってもらいたい1冊です。

読むだけで少し、自然治癒力が上がるような気もする本。

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